自己剽窃と二重投稿の問題―反省的振り返り

これまでWeb上で先行して文章を書き記しながら学びを深めていくにあたっての一つの指針にしていた。良い意味で緊張感を持つことができ、ある意味では趣味的なものとして閉じてしまいがちな知識を少しずつ開示、蓄積ができ、批判的にも検討しうると考えてもいた。

しかし、Web上で情報を開示していくことが「自己剽窃」と「二重投稿」の問題に接触してしまったので反省も込めて書き記す。

失敗①自己剽窃

「自己剽窃」とは、大学におけるレポートから発表した論文や書籍に自ら書き記したものを引用等を明示せずに書くことを指し、「自己盗用」とも呼ぶ。「二重投稿」に関しては承知していたが、「自己剽窃」という倫理規定を明確に認識したのは2019年に入ってからだ。

自分が書いた文章であれ「公表」したものを適切に明示することなく書くこと(例えば図の流用など)は自己剽窃にあたってしまうという。このDiscourse Guidesでは少しずつ調べたことやまとまった文章をデータと合わせて書き記していくことを意図していたのだがそれが仇となってしまった件があった。

これはそれこそ「自己責任」とも言えることなので、とりだてて「無実」だと証明するつもりは一切ない。が、進んで学び考えていたことを積極的に開示する姿勢が仇となりえてしまったのは大変心苦しく残念な気持ちだ。『Share Study』の活動などや個人的事情でシッチャカメッチャカ(「Share Studies(メタ若手)」や「ADVENT CALENDAR」の運営など)だった2018年後半にかけて、余裕がなく、入念なチェックや指導教官とのコミュニケーションを取れていなかったことも問題にあると感じている。

2019年度から「休学」して個人事業主として研究者向けのWebサイト制作をすることの準備が整ってきた矢先(屋号『Share Culture』として正式にサイトを構築)、やっとこさ生活を取り戻してこれからというタイミングだったことも相まって、「く、悔しい…」という気持ちだ。

逆に言えば、これから『Discourse Guides』や『Share Study』で文章を書く時はもう少しラフに書き記しつつ(最近、基本はScrapboxにさまざまなアイディアや知識をまとめている)、ポスター発表・口頭発表にもちろん論文投稿にてしっかりまとまった作品としてやっていきたいと思う。

失敗②二重投稿

もう一つ、知ってはいたものの二重投稿に抵触しかねる自体があった。『文系学部廃止論争』に関するポスター発表をしたものの、詳細なデータの中身を書き足して別のとある学会誌に提出したところ発覚したものだ。

学位論文やポスター発表のものは、基本的には途中の経緯や成果を発表するもので今回発表していたものは特に公にされていないという認識(だからこそ、しっかり『Discourse Guides』で開示してしまっていたのだが…)から「正式なものとして出そう(とある方に出せるのではとアドバイスいただいていたこともあって)」という、やや急ぎ足に行った結果、二重投稿とみなされてしまった形だ。

これも「自己剽窃」と発覚したあたりから「もしや」と想像していたこともあり、やはり問題となったので、かなり悔しい。チェックしていただいた方には申し訳ない気持ちだ。

おわりに

当然、「剽窃」は「剽窃」なので問題がある。が、調べてみると「グレーゾーン」として扱われることもあるとかで、厳密に何を持って「自己剽窃」なのかということを示すことは難しいのではと感じた。

ただ、きちんと文章を推敲して出していればそのようなことには基本的には陥らないと思うので、しっかり余裕を持って綿密な姿勢を持つことを改めて意識したいと思う。単純に「審査する側」の人びとの立場で考えれば、手間も省け、かつ気分がいいのは容易に想像できる。

最近、大学関係者の方と密なコミュニケーションを取ることも増え、さまざまな問題や苦労を耳にするようになった。それこそ「文系学部廃止論争」のような自体がミニマムな現場でも起きている。常々降り積もる事務作業をこなすのも大変だ。

そうした想像力を持って、せめて論文には全力を持って尽くすべきだろう。「学振」のことを考えつつ、広げた風呂敷(Share StudyやACADEMIC CAMP)をどうするかやこれからの生活をどうやって整えるかで頭がいっぱいになってた一年間だったが、やっと少し落ち着きを取り戻せたのだから、これを機にまたしっかり勉学と研究に励んでいきたい。いよし!

(だがしかし、なおさら研究として進めていることを開示していくのをためらうことにも繋がるよなぁと感じた。あまり研究者の方々のブログできちんと書き記していないのはこうした問題もあったのかもしれない。いずれなんらかのメディアを運営している方に聞いてみたいと思う。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です