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書籍:「文系軽視」を考える上でまず買った2冊―『大学とは何か』・『「文系学部廃止」の衝撃』

「文系軽視」という言説を分析していくためにまず買ってみた本がこの2冊。

『大学とは何か』

『「文系学部廃止」の衝撃』

両書籍とも吉見俊哉さんの著書であり、この方は東京大学の副学長でもある。

購入理由

まず、以前の記事にも取り上げたように「文系軽視」という言説を考える上でそもそも「文系・理系」といった大まかすぎる区分で語られてしまうことに自分は違和感を持っている。

文系軽視を考える上での論点の考察-如何に役立つかではなくなぜ文系・理系で分けるのか?

片方の著書である『「文系学部廃止」の衝撃』で主に取り上げられている2014年の文科省の通知から端を発した騒動が直接のきっかけとなってこうした言説に批判的なまなざしを持つようになったわけではないのだが、この騒動は特にその象徴として注意深く経緯を追っていく必要があると感じていた。

上の記事にも書いたように自分はこの言説に対し「文系が役に立つ」や「理系が役に立つ」といった各々のポジショントークで片付けられる問題ではないと考えている。

『「文系学部廃止」の衝撃』ではその「役に立つ・立たない」論争になってしまう傾向があるように思われるのだが、混み入った議論を整理していくためにも一度まとめられた書籍を参考にしていこうと手に取った。

また、もう一方の『大学とは何か』では歴史的な経緯を踏まえて大学がそれぞれの時代背景のもといにどのように今の姿へとなっていったのかをコンパクトにまとめられている。

「文系学部廃止論争」といった一事件だけにフォーカスを当てるだけでなく、俯瞰的な視点で現状をより正確に見ていきたいと思い、まずはこの著書を手にした。

少し読み進めた雑感

最初は『大学とは何か』だけを買って読み進めていたのだがこちらはコンパクトながらも歴史的な経緯をまとめられていたものだけあって読み進めるのに多少時間がかかりそうだった。

そこで、『「文系学部廃止」の衝撃』を手にしたところこちらの方が騒動にフォーカスしている分、多少『大学とは何か』でも語られていることに触れながらも平易に読み進められる内容だったので今は先にこちらの方を読んでいるところだ。

半分弱ほどは読んだのだが、ここまで書いてきたようにやはり「文系の利点」といった部分にフォーカスが当たっている印象が強いのは変わらずといった感じ。

『大学とは何か』が丁寧に経緯を追っているのに対し、『「文系学部廃止」の衝撃』はやや主観的な立ち位置が全面に出すぎていて気になる。

特にいわゆる理系の方々が読むと余計に気になるような部分もあるのではないかと思った。

まだ読みきったわけではないが、もっと多角的な視点から考慮していくべきなので一概に「変だ、おかしい」と言いたいわけではない。

また勉強を進めながら注意深く言説分析をしていけたらと思う。

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